かつて、本校史学部は地元の埋蔵文化財の発掘・保護活動に大活躍していました。現在は、当時発掘された膨大かつ多種多様にわたる文化財の整理保管に努めています。それら歴代史学部の集大成をこの「朝倉歴史資料室」で目にすることができます。
※見学をご希望の方は、朝倉高校事務室(0946-22-2043)へご連絡ください。
展示されている文化財は、先土器時代から縄文~弥生時代にかけての石器・土器を中心に古墳時代の勾玉・耳環などの装飾品や埴輪など。
いずれも、甘木朝倉地方の遺跡から発掘されたもので、学術的価値が高いものも含まれています。
朝倉地区では、古くから「朝倉高等学校史学部」の活動が知られており、これらの考古出土品は1950年-60年代を中心に朝倉高等学校史学部が発掘したものです。
その活動は、朝倉地域の歴史研究に大きく貢献しました。
また、この考古出土品の中には考古学的価値の高いものが多く、県内の博物館や大学の研究機関に貸し出しているものもあります。
馬形埴輪(うまがたはにわ)
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勾玉・管玉・算盤玉・切子玉
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革袋形提瓶(かわぶくろがたていへい)
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乳脚文鏡(にゅうきゃくもんきょう)
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磨製石剣(ませいせっけん)
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銅矛(どうほこ)
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丹塗土器(にぬりどき)
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壺(つぼ)
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壺棺(つぼかん)
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国の高等学校には多くの考古資料が保存されてます。九州国立博物館は、その中からから貴重な名品を選び「全国高等学校考古名品展」で展示・紹介をしています。
2016年の全国高等学校考古名品展2016(2016年7-9月開催)では、本校から貴重な11品が選ばれ展示されました。
近年、昭和30-40年代を中心に、各地で活動していた高等学校の史学部などが調査研究した文化財に焦点をあて、その活動の意義を見直す展覧会が開かれています。
すでに埋もれつつあるものも多い中、地域の歴史を再発見する契機になっています。
朝倉市では県立朝倉高等学校史学部の活動が古くから知られています。校内に展示室が併設されるほど、調査研究によって発見された文化財が多くあります。史学部が刊行した『埋もれていた朝倉文化』は朝倉の原始・古代を考える上で大きな財産となっています。
本展覧会では、朝倉高校史学部が発掘した遺物の中から選りすぐりの名品を紹介しました。
(展示期間:2016年10月18-12月18日)