


史学部は今年も忙しい夏を過ごしました。まず7月30日(水)には嘉麻市教育委員会からの依頼により足白地区の公民館で「出前講義」を開催し、当日は地元の小学生約10人と地域の方を対象に「嘉麻市馬見地区に残る源為朝(ためとも)一族の遺跡と伝承」というテーマで、本校史学部部長と副部長がわかりやすく講義を行いました。時折クイズ形式で問いかけ、楽しく地元のすばらしさを伝えられたと思います。
8月2日(土)には九州国立博物館で開催された「全国高等学校歴史学フォーラム2025」に出場しました。これは、一次審査を突破した高校が出場する全国大会です。今年は、30校近くが応募し9校が出場しましたが、朝倉高校史学部は昨年に続き唯一の2チーム出場を果たしました。チームAは、数年来調査研究をしている嘉麻市馬見地区における為朝研究の最新成果を、チームBは1年生チームで、高校近くの甘木公園で見つけた謎のレンガアーチ建築物についての調査結果を報告しました。チームAは、調査地域の様子が詳しくわかるように、今回はじめてVR機器活用による360度動画を導入し、会場で多くの方に体験していただき、好評価をいただきました。特に、高齢の方々は大きな驚きを持って見入る方も多く、VR活用による「わかりやすく新しい地域探究」の実践に成果を感じることができました。九州国立博物館での発表は前日の1日(金)に西日本新聞の朝刊で大きく取り上げられたため、新聞記事を見て興味を持ち来てくださる方や、「毎年史学部の発表を楽しみに来ているのよ」と言われる卒業生の方もお見えになり、気の引き締まる思いでした。
今後も調査研究や企業とのコラボレーションによる地域活性化を目指した新商品の投入など、いろいろと予定が目白押しですが、これまでと変わらずしっかりと地道に活動を続けていきたいと思います。
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